知事賞(最優秀賞)

アイディア作品の部

まるいつめ切り  坂口 美月(鍋島中2年)

画像:アイディア作品1 画像をクリックすると拡大します。

 

壁新聞の部

背振中をUD化しよう  平川貴啓・芦原祐貴・佐藤奈々美・芦原翔太(脊振中1~3年)

画像:壁新聞1画像:壁新聞2画像をクリックすると拡大します。

作文の部

 「誰もが望む本物のUDの在り方」  真名子 優香(佐賀清和中2年)  

   「UDって、何て素晴らしいんだろう。」これは、私がUDに対してつくづく思っていたことです。特に、祖母と一緒に外出した時、印象に残るものが数多くありました。例えば、手すりやスロープです。足腰が弱い祖母にとって、手すりは心強くて大切な支えとなり、スロープは足にかかる大きな負担を和らげてくれます。また、祖母は時々車いすに乗ることもありました。そんな時も、助けになったのがUDでした。例えば、トイレを挙げてみると、大きなスペースや下向き斜めの鏡などがあります。それらは動きづらさや狭さの不安から解放し、心地よい時間を与えてくれました。これらのように私の経験を通しても、UDの便利さに感心するばかりです。だから、視覚障害者の方、耳の不自由な方たちも音の鳴る横断歩道、点字や点字ブロックなどによって、ずいぶんと楽に町へ出ているのだ、と考えていました。しかし、それは私の単なる勘違いだったのです。  

 私は、視覚障害者である三宮麻由子さんの著書『目を閉じて心を開いて』を読み、その時やっと気が付いたのです。UDは全ての人間がハッピーになり暮らしやすいものでなければならないことに。三宮さんの考えから車いすや高齢者対応と思えるバリアフリー、エレベーターに点字があるだけでは便利だと言えないこと、駅のプラットホームに設置されてある点字に対して本当に持つ意味を放送しないこと、利用者が平気で上に物を置いたり乗ったりすることを、私たちに指摘されたような気がしました。特に、エレベーターについての話には、とても驚きました。私の祖母のように車いすを利用する人や、それを押す人にとって、エレベーターは中も広く入り口も平らで、とても便利です。それに、視覚障害者の方たちにとっても、点字の表示があり、困ることはないと決めつけていました。でも、実際の視覚障害者の方の「音声の鳴るものでないと不安だ」という、本当の気持ちを知り、他の人の立場をちっとも真剣に考えられなかった自分が恥ずかしくなりました。  

 私は今回、UDについて考え、最も言いたいことが一つあります。それは、いろいろな人たちの立場に立つことの大切さです。すると、良い点もたくさん見えてきますが、その分悪い点もたくさん見えてきます。それをふまえた上で、UDが本当に持つ意味「全ての人間が、特別な意識を持たず、ハッピーで暮らしやすいようにしたもの」を考え直さなければなりません。つまり、一部の人が配慮を受けるだけでは、UDとは言えないのです。また、共に利用する側も、思いやりの気持ちを忘れず自然なマナーを心がけるべきです。それらがそろってこそ誰もが望む本物のUDを作り上げていくことが、できるのではないでしょうか。