大賞(知事賞)

作文の部

『障害者も一緒に楽しめるゲーム』 基山町立基山中学校1年 杢尾 卓也    

 僕の母は全盲です。そのため、我が家には母が使えるように工夫されているものがたくさんあります。洗濯機や炊飯器の操作ボタンには点字がついているので、主な操作は母独りで行うことができます。また、携帯電話やパソコンには、画面に表示されている文字や文章を読み上げてくれるソフトが組み込まれているので、インターネットやメールが不自由無く楽しめます。
 そのような中で、僕が最も気に入っているものはオセロゲームです。これは普通の店でも売られています。オセロ板の中に玉が組み込まれていて、玉の端を軽く押すと白と黒を簡単に返すことができるのです。さらに、黒の面は触るとざらざらしていて、目が見えなくても色が判断できるように作られています。母はかなり強いので、僕はいつも真剣勝負をしています。このような少しの工夫で、家族みんなで楽しめるゲームは他にもあります。例えば、ウノやトランプにはカードに点字が貼ってあり、点字のマージャンシールなども売られています。
 しかし、最近流行の携帯型ゲームや家庭用のゲームソフトの中に、母が楽しめるものはほとんどありません。世の中の技術は進んでいるはずなので、障害者でも楽しめるソフトがもっと開発され、発売されればいいのにと思います。タッチパネルなど目が見えないと使えないような機能の代わりに、声を認識してゲームを進めたり、画面がどんな場面なのかを解説してくれる機能を付けるなどの工夫ができると思います。
 本当の意味でのユニバーサルデザインは、障害を持った人たちの声を取り入れた、商品でなければならないと思います。そして、一日でも早く、一人でも多くの人が遊べたり、楽しめたりできるゲームが開発され、家族でもっと楽しむ事ができたらいいなと思います。

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