地域福祉課では、県のユニバーサルデザインを推進しています。
もちろん県全体で進めておりますので、各本部において事業を推進しております。
細山先生からは、企業の立場からの専門的なお話しをいただきました。
私からは、行政の立場から、各分野に渡りましてユニバサルデザインを推進しています。
取り組みは、前向きにできているもの、まだまだのものありますが、はじめに概略を説明します。
佐賀県でユニバーサルデザインに本格的に取り組もうとなったのは、平成15年度の古川知事の就任に端を発しております。マニュフェスト49項目のひとつに「すべての人にやさしいユニバーサルデザインのまちづくり」ということで、公共施設のユニバーサルデザイン化を掲げておりました。
これを受けて、平成16年度には、公共的施設のユニバーサルデザインについての基本方針を定めた上で、これに基づく整備に取り組んでおります。
また、平成17年度には、まちづくり、ものづくり、ソフトづくり、意識づくりを含む総合的なユニバーサルデザインを県民総参加に推進していくため、「佐賀ユニバーサルデザイン推進指針」を策定して、平成18年度には具体的な実施計画の下で取り組みを進めております。
佐賀県は、ユニバーサルデザイン推進の基本目標「三世代みんなが安心して暮らせるまち」を目指して、まちづくり、ものづくり、ソフトづくり、意識づくりとして4つの観点から進めております。現在、全体では73項目の取組としております。
まちづくり分野では33項目。具体的には、UD推進地区の整備、パーキングパーミット、みんなのトイレなどに取り組んでおります。
また、ものづくり分野では9項目。本日のホールでも展示しておりますが、UD製品の推奨を行い、県内のみならず全国に販売していきたいと思っております。
ソフトづくり分野では16項目。防災情報提供システム、ホームページのアクセシビリティーなどに取り組んでおります。
意識・こころづくりで15項目。主に普及啓発の観点から取り組みを行っております。
これらの取組の中でも、パーキングパーミットですが、これは全国初の取組で、マスコミなどでも色々と取り上げていただいております。
お店などで、身障者用の駐車スペースに健常者の方が車を停めていて利用できないというのが多々ある。このため、本当に必要な方が止められるように取り組んでおります。
具体的には、事業所や施設などにご協力いただき、県と協定を結ぶ。そして利用者には、県がパーキングパーミットの利用証を発行して、協力施設の身障者用駐車場をご利用いただくというものです。
この利用証は、一時的な歩行困難な方にも交付しています。
これまでに454施設のご協力の下、延べ4400名の方に利用証を交付しております。
そして、佐賀県が全国に先駆けて取り組んでいるこの制度は、山形県が6月、長崎県が8月にスタートするなど、佐賀県から全国に広がっています。
障害者や親子連れは、トイレ利用がなかなか大変なものです。
障害者や、オストメイトの方など、トイレがないと外出しにくい。
そういうことで、色んな施設と県と協定を結んでいただきまして、ステッカーを貼ってもらって、みんなに自由に使っていただくようにするということにしております。
ユニバーサルデザイン推奨品として、平成18年度には3製品制定しています。
体格に応じてサイズが選べる椅子。SMLと体格などに応じて選べるということ。
ルナタイル、夜間発光するタイルなどがあります。
平成17年度は、焼き物を中心に6製品。
安定感の高いコップは、倒れにくいような工夫がされております。
焼酎のグラスは、節がついて、握りやすい。
そしてグレーチング。通常目が大きくなっておりますが、これは目を小さくしており、車いすはもちろんハイヒールやベビーカーなどでも安心です。
すくいやすいレンゲやお皿ですが、スプーンやフォークなどでもすくいやすい構造となっております。
天板が回転するテーブルなども選定しております。
これは、UDに取り組む市町を指定して、県でプロジェクトチームをつくって、支援しているということです。
まず鳥栖市。ご承知のとおり新幹線の新鳥栖駅が出来る予定ですので、この新鳥栖駅を日本一のUD駅にしようとしています。県のプロジェクトチーム、市、地元関係者、三者一体となって推進しているところです。
次に唐津市。市で街なか再生事業に取り組んでおります。まちなかの誘導サインやトイレの整備などに取り組むものです。
そして嬉野市。市全体でUDを推進するということです。
今年度からはバリアフリーツアーセンターを設置して、これを核として、旅館などの情報を提供、施設の改善提案、市民への普及啓発などに取り組むものです。
歩道のユニバーサルデザイン整備。これは交通政策部で取り組んでいます。
歩道と車道には段差があります。視覚に障害のある方は、段差によって、道路と歩道の境目を識別するという使い方をされていますので、段差がある方が安心なのです。
でも、車椅子やベビーカー、さらには私たちが自転車で通るときには、段差が不便。
これをスロープ化したり、視覚障害者用誘導ブロックを設置するなどして、誰にでも安心な歩道にしようとしています。
現在、県内10箇所で取り組んでいます。事故が多いところ、人口集中地区などで整備しています。
道路の案内標識と民間の看板が混然としていて、わかりにくいことがありませんか?
はじめて佐賀県に観光に来ていただいた方などにも分かりやすいようにしていくため、地元の関係者との懇談会を開催し、わかりやすい道路案内を検討し、今後ガイドラインの策定も視野に入れて取り組みを進めております。
そして建物のサインを誰にでも分かりやすいように整備していくため、色を見やすい配色にする。目線の高さ。形大きさも見やすいようにするためのマニュアル策定に取り組んでいます。
意識づくり・心づくりということであります。これは、教育委員会で取り組んでおります。いろいろな教育の時間におきまして、ユニバーサルデザインについての教育を行い、 児童生徒のUDの理解促進を行うとしております。
県有施設についても新設のものは、UDで整備しております。
今年4月に開校した嬉野の特別支援学校、9月開校予定の唐津東中高一貫校など、UDに配慮した構造になっております。
既存の県立学校でも、エレベーターをつけたり、段差をなくしたりという取組も行っております。
佐賀県が本格的にUDに取り組み始めたのは、事業的には平成18年度からですが、これは平成18年度に行った県民満足度の調査です。
その1項目としてUDへの理解率を調査したものです。
考え方、意味が分かる人は19.6%です。大変まだ低いです。
是非、ユニバーサルデザインの意味、考え方を、何とか県民の方にわかっていただきたいということで、取組を行っております。
取組の発端は知事のマニフェストでしたが、色々と事業を展開する中で、これからはユニバーサルデザインが当たり前になると思っています。
しかしながら、これは県行政だけでは大変難しいことです。
県民の皆様方のご理解を頂き、事業所、CSO、県民の皆さまと一緒に取り組んでいければと思っております。
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