ユニバーサルデザイン(UD)は「人にやさしいデザイン」。全ての年齢や能力の人々に対して、できるだけ利用しやすい製品や環境をデザインするという考え方です。佐賀県は「三世代みんなが安心して暮らせるまち」を目指して、ユニバーサルデザインを積極的に推進しています。
県のユニバーサルデザインの様々な取り組みを、担当部署の課長さんがご紹介します
今回のメールマガジンから、連載コラム「さがUDカフェ」が始まります。
このコーナーでは、佐賀県が推進している「ユニバーサルデザイン(UD)」について、担当部署の課長に登場いただき、様々な取り組みの現在(いま)を皆さまにご紹介するコーナーです。
記念すべき「さがUDカフェ」の1号店は、健康福祉本部地域福祉課長の井原寿行さんの登場です。
皆さま、はじめまして。健康福祉本部地域福祉課長の井原寿行です。
私からは、「佐賀県パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度」という取り組みについてご紹介したいと思います。
最近ではほとんどのショッピングセンターや飲食店、銀行、病院などのいわゆる公共的施設で車いすマークの「身障者用駐車場」が設けられています。
こうした駐車場のほとんどは、車いす利用者など歩行の困難な人が施設を利用しやすいように建物の出入口近くに作られており、その幅は、車のドアを広く開かないと乗り降りができないため普通の駐車場の幅より広くとられています。
でもなぜかこれまで誰が駐車してよいのか明確なルールがなく、不正駐車が後を絶ちませんでした。
そこで、県ではこの駐車場のスペースが本当に必要な人のスペースとなるように「佐賀県パーキングパーミット(身障者用駐車場利用証)制度」を平成18年7月から実施しています。
この制度は、身障者用駐車場の利用が必要な人を定め、パーキングパーミットを交付し車内に掲示してもらうことによって周りからも本当に必要な人がとめてあるのかそうでないのか分かるようにするものです。
駐車場を管理する施設には、不正駐車の車に注意喚起の文書を挟んでもらうなどの協力をしていただくようにしています。
身体障害者や介護保険の要介護認定の高齢者、難病患者等症状が固定された人には緑、妊産婦やけがなど一時的に歩行困難な人にはオレンジのパーキングパーミットを交付し、これまでに7,000人以上に利用いただいており、利用証の使える協力施設も800を超え、確実に制度が浸透しています。
利用者へのアンケート調査では、障害のない車が減ったと回答した人が54%、停めやすくなったと回答した人が75%という結果も出ています。
制度実施後、県内はもとより全国各地からの問い合わせが相次ぎ、あらためて身障者用駐車場は全国共通の大きな問題であることを実感しています。
内部障害者からは、「外見上健常者に見えるため、周りから冷たい視線を感じていたが、どこからでも見える利用証を使えることで安心して駐車できる」、妊産婦からは、「体調が悪くても、病気でないからと遠慮してきたが、これで堂々と停めることができ、大変ありがたい」、身体障害者からは、「今まで、身障者手帳をダッシュボードにおいて停めていたが、大切なものなので、抵抗感があった。これなら安心して置いておける」などのたくさんの嬉しい声もいただいています。
また、佐賀県で最初に始めた制度ですが、だんだん全国的に拡がりつつあり、現在では長崎県や熊本県など全国6県1市で同様の制度が実施されています。
病気や怪我、妊娠などで外出が大変といったことは、何も特別なことではなく、毎日の暮らしの中で、多くの県民の方が直面されたことがあるのではないかと思います。
このような「もしも」のときにも、パーキングパーミットをご利用いただくことで、安心して外出ができるユニバーサルデザインの社会をつくっていきたいと考えています。
佐賀県パーキングパーミット制度(さがUDラボ)
井原課長さんありがとうございました。
佐賀県発のこのパーキングパーミット制度が、佐賀県から全国へと広がっていくことで、誰もが安心して外出できる地域社会がもっともっと広がっていくよう、皆さまの応援をよろしくお願いします。
次回の「UDカフェ」2号店は、嬉野市のUDの取り組みについて、経営支援本部市町村課長の福田政美さんにご紹介いただく予定です。お楽しみに!
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