一般的に保育園は、朝、お母さんが子どもを預けに行き、夕方になればお迎えに来る。また、保育園が働いているお母さんお父さんに合わせるのではなくて、働いているお母さんやお父さんが、保育園の開所時間に合わせる。そういったイメージがあります。私も保育園で働いているときは、そういうものだと思っていました。
しかし、「ふくしの家きはら」で働き始めてからは、「2・3時間預かってほしい」、「一日預かってほしい」「お泊りで預かってほしい」という依頼まで、色々なニーズがあると実感しました。
時代の流れなのか、女性の社会進出が活発になり、子育てをしながら仕事をしたいという人もいます。看護師や施設職員など勤務体制も複雑な社会の中で、「時間も曜日も決められた保育園には預けにくい」という保護者も少なからずいます。
ここ数年は、保育園や幼稚園でも延長保育や休日保育・一時保育などを行い、預けやすくはなっているようです。 しかし、時間の制限があったり、通園している園児や通園予定の子どもだけが対象だったりと、何かと規制はあるようです。
「ふくしの家きはら」では、赤字も続き利用者は選べない状況もあり、色々なニーズに応えていくうち、少しずつ利用者が増えました。
そのような中で、「ふくしの家きはら」は「ふくし生協・佐賀準備会」から独立。 平成11年5月1日に「市民生活支援センターふくしの家」に名称を変えました。
平成11年9月21日にNPO法人の認証を受け、「特定非営利活動法人市民生活支援センターふくしの家」と長い名称になりました。 その後、介護保険事業を開始しました。
高齢者介護部門に「宅老所ふくしの家」、移送サービス部門に「フリーホイール」、子育て支援部門に「託児所しゅーくりーむ」とそれぞれ名称をつけました。
「しゅーくりーむ」とは、お年寄り・子ども・障がい者・障がい児が、一つ屋根の下でふわっとした雰囲気に包まれているイメージから名づけました。
介護保険事業も始まって、徐々に利用者も増えてくると、手狭になっていましたが、移転の話がとんとん拍子に進みました。 平成12年4月に東佐賀町の牛島天満宮の神社の敷地内に土地を借りることができ、南佐賀から東佐賀に移転をしました。宅老所の宿泊を開始し、ホームヘルプ事業も開始しました。子どもも1日15名ほどになりました。
1年ほど経つと利用者が増えたので、平成13年5月1日、子育て部門事業を巨勢町の民家に移転しました。 移転はしたものの、子育て支援部門は相変わらずの赤字でした。でも介護保険事業で収益を伸ばしていたのもあって、何とか閉鎖せずに続けられました。
これではいけないと色々と考えていましたが、近くの病院の院内託児所が閉鎖するという情報を聞きつけて、院長先生に話に行きました。結果、病院の看護師のお子さんを預かることになりました。
看護師のお子さんなので、預け方は多様で、休みもバラバラ、早番あれば遅番あり、お泊りもありました。 危機を脱したものの、認可外の託児所には補助はほとんどなく、子ども預かりにも季節変動があり、安心できる状況ではありませんでした。
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