私たちが考える4つのバリア

 まずその前に、バリアフリーとは何でしょう?バリアフリーツアーセンターですから。
 今日お見えの方に、バリアフリーを説明するのは釈迦に説法かなと思うので、軽く流したいと思います。
 一般にバリアフリーとは、ハート、本人や家族・介助者や一般市民の「心の問題」。皆さんがどう思っているかという「心」の部分。 それからハードの部分。これは、生活したり旅行したり、楽しんだりするときに色々な問題が出てきます。
 この部分について、ハードとハート、生活の障害となっているバリアをなくすことが「バリアフリー」と定義できると思います。
 バリアとは一体がバリアなんだろう? 私たちはバリアとして次の4つを定義しています。
 第一に、体のバリア。車イスで生活されている、目が見えない、耳が聞こえない等の体のバリアです。
 第二に、年齢のバリア。子どもだから跨げないとか、お年寄りだから登れない段差があるとかいった年齢のバリアがあります。
 第三に、言葉のバリア。言葉が話せるか話せないかではなく、外国人が生活される中で不便な部分。そのような部分を言葉のバリアと考えています。
 第四に、こころのバリア。例えば自閉症や閉所恐怖症や高所恐怖症など、一番難しい部分だと思います。小さいときに犬に噛まれて、というトラウマも、一面バリアと思います。一番見えない部分は心のバリアと思います。
 このように考えると、私たちは100人いれば100通りのバリアが存在すると思います。 全てを解決するバリアフリーは、本来あるのか、というのが取組の最大の目的です。
 もし100人を満足できるバリアフリーがないとするならば、何をもってバリアフリーというのか。
 全部なくすのが難しければ、逆に「ここにはこんなバリアがありますよ」と教えるのも、ひとつのバリアフリーと考えます。 ですから、私どもが考えるバリアフリーは、「バリアを自由に使いこなす」という考え方を変えてみました。
 私どものセンターは、全国で2番目の設立です。1番目は三重県鳥羽市にある伊勢志摩バリアフリーツアーセンターで、もう設立されて6年間ほど経ちます。このセンターの考え方と共通しています。
 バリアを解くのに躍起になるのではなくて、バリアをどんどん表に出していって、そのバリアの中から選んでもらう、そんなバリアフリーの考え方もありじゃないかなと思っています。

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