次に私どもが考えるのは、観光を通じた地域福祉の充実です。「福祉のための福祉」よりも、「観光を通じた福祉」が取り組みやすいと考えます。
観光地である嬉野市は、健康保養地の指定も受けています。 ここで考えていただきたいのは、普通、福祉の仕事は福祉がやると考える。気に障ればごめんなさい。福祉はお金を消費するだけ。ハードの整備をしていく、いろんな環境の整備をしていく。確かに必要なことだけど、お金を消費していくだけ。
ご存知のとおり、どこの自治体も非常な財政難です。九州では知りませんが、関東の方などに行くと「福祉は大切なのは分かる。しかし、例えばこの道路を車イスでも通れるように広げたり、点字ブロックをつけるとする。一日何人の必要な人が通るのか。一ヶ月、一年にどれだけの人が利用するのか。費用対効果はどうなりますか?やりたい気持ちは分かるけど、実際には懐が寂しいのでできない。もうしばらく待ってください」と言われることもあるそうです。
もっと財政難になると、今度は受益者負担という考え方すら成り立っていきそうな雰囲気だと思います。
しかし、観光を通じた福祉の充実という観点から考えれば、次のようなことが可能という発想になります。
嬉野は観光地です。厚生労働省から健康保養地の指定も受けている。そうすると、色んな方に来てもらいたい。
そのためには、「旅館さん、ちょっとこうした工夫をすれば、車イスの人にも多少は対応できますよ」と訴える。そうやって、車イスの人、目の見えない人、外国人の来客も増える。そうなると収益が増える。すると税収も増える。
観光客が増えてくれば、行政としては、旅館だけでなくて色んな所に行ってもらいたいので、周辺の整備も必要となる。そうなると観光の資金を使った福祉の整備ができる。
そうなると、片方で福祉の資金で整備を、片方は観光の資金で整備を推進できる。
このように考えると、福祉だけより、もっと早い速度でバリアフリーを推進できる。 そういう意味で、観光に軸足を置いた福祉をやってみようと考えています。
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